2013年1月6日日曜日

紫檀の波志

 秦野市にある里山ふるさとセンターの友人から紫檀の端材をもらった。初めての紫檀でいつかは作ってみたいと思っていた材である。早々に鋸で切り出し,波志としてみた。巧く切り出し,8膳とれた。
 流石に堅く,重たく水に沈むほどである。鋸を入れるのも大変で,研磨するには更に大変であった。研磨の粉は甘いような香りがした。茶紫色の木肌で緻密,磨くと光沢がでてすばらしい波志ができた。

中央の波志2膳が七寸五分






※これまでに作った波志の数があと少しで2,000膳になる。

 2,000膳を目標にしたのは,平成20年8月に塩尻市の無量寺で禅の集いに参加した際,塩沼亮潤大阿闍利が2,000日回峰行を達成されたという講話を聞き,じゃ,その2,000をいただこうという単純な思いである。


今回のデータベースでの特記すべき材料は
ブラシノキ:庭先のブラシノキを伐ったのでと友人からもらった直径5cmほど丸太の木。まだ生木であったが,少し切ってレンジで乾燥して波志にしてみた。堅い木である。真っ直ぐ木目に沿って割れる。残木は家の前の川に浸している。

・桐の波志:どうだろうか?桐下駄を処分するというので波志にしてみた。意外に使えそうである。軽さは最高である。桐は木ではないが・・・木偏に同書き,木の仲間に入らないそうである。

・椿の太い枝(直径6cm位,2011.7.7伐)から材を取った波志を作った(2012.12.25)が,緻密で光沢のある趣のある杢である。

花梨(かりん)は,マメ科シタン属広葉樹で,非常に堅く光沢のでる材である。紫檀の代用にされるという。
 いままで花梨の字を使っていたカリンは庭先に良くあるカリンで,榠樝(かりん)と書き,花梨と全く別種であるという。榠樝はバラ科の落葉樹で,果実は黄色で堅く,果実酒などにする。皆さんご存じの玄関などに置いておくと甘い香りを放つ例のもの。

ブラシノキ,桐,紫檀,花梨



平成25年元旦 謹賀新年


謹賀新年


 今年の年賀も波志をデザインにしたものとした。

今年もよろしくお願いします。