2011年6月11日土曜日

木の堅さは何で決まる?


木の堅さは何で決まる?


 木は時間が経過すると堅くなってくることは経験することである。専門ではないので想像でしかないが青く若い木でも乾燥すると堅くなってくる。アオキ、バラなどの枝はしなり柔らかいが乾燥すると非常に堅くなる。箸に使うに十分である。

堅さはどこまで進行するのであろうか?
 木の重さの計量データを取っていると、時間が経過するとほぼ一定の値になってくる。そこまでは理解できるがそれでもデータを取り続けると一日の変化が現れてくる。雨が近づくと次第に重たくなってくる。空気中の水分を吸収しているのである。いま実験しているデータ(3年近くほぼ毎日2回データを取っている)は重量だけであるが、木の膨張収縮データを取れば、重量変化と同時にサイズの変化も出ているであろうと考えられる。その現象が木を締め開放ということを繰り返し、結果として木は堅くなっているのであろうと考えられる。木造の建物は息をしているんだと想像した。
 さらにこの現象は木質にどのような変化が起こっているのであろうか興味あることである。

ゲージを購入し、データを取る。
ゲージの精度はどれくらいまで必要か。
近所のホームセンターには
 ・マイクロゲージは0.01mmまで計測でき+/-0.01mm精度であるという。計測巾は25mm。
 ・ノギスは0.01mmまで計測でき、+/-0.03mmの精度である。計測巾は、150〜250mm。

ネットで調べると、いろいろある。値段との相談である。


さらに、曲げ強度のようなデータが取れればもっと詳しい研究となろう。

2011年6月8日水曜日

鳥の屋形をリフォーム

〜落木の台の屋形〜


 川から拾ってきた落木、魔法使いの杖のような趣にあるものである。(杖には太すぎるけど〜)
 以下がその様子である。結構おもしろいでしょう〜。

芯はしっかりしていて結構堅い。切っていると杉の匂いがしてきた。



高さは木の部分で140cmほどある

カットした様子。十分な形を残している。

 ※しっかりしているし長い時間川で晒され芯だけが残った木。これで箸にしたら曲がることなくいいものができるのではないだろうか。

2011年6月7日火曜日

無患子の箸−2−

無串子の箸

 昨日アップした無患子の材質について、その箸はまだ完成段階ではないが、ちょっと水に浸したところ表面が小さな凹凸になった。この現象は杉の木にも発生した。研磨は、乾式サンドペーパーで、600#ある。




 ・凹凸は、飛び出したのか凹んだのか

 なぜ、こうなるのか?


  1. 湿式での研磨が基本なのか
  2. 木材の性質か
  3. 凹凸を消しながら何度か研磨していけば無くなるのか

  1. 研磨を続ければきっと奇麗になるであろうと考えられる。


2011年6月6日月曜日

箸の材質

無患子

奈良に家族旅行に行き奈良在住の弟になら公園内を案内してもらった。以前メールで奈良春日大社通りの無患子のことは受けていたが今回実際に見せてもらった。大きな木の間から孟宗竹が顔を出している珍しい現象である。


 それを眺めながら種を捜したが見つからなかった。しかし、3〜4cm位の直径、長さ1m位のほぼ真っ直ぐな枯れ木が落ちていた。箸になるかも知れないとぶら下げてきた。新幹線の中を持ち歩くにはちょっと長すぎる。「・・・・」考えていたら、二月堂に行ったとき庭師さんらしい方が鋸を下げて居られたので、声を掛けて貸してもらい半分に切った。ナップサックに入る長さとなった。2011.5.3。


 早々に割って早急に乾燥させ6月3日箸にした。
芯はアオキとよく似た柔らかい芯があった。


 落木であり、木の内部には黒い染みが入っていたが、何とか箸ができた。



  1. 白黄色の木肌である。
  2. 杢は綺麗で、欅にそっくりである。
  3. 削ると結構堅く、重たい。

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 珍しい材で、良い箸である。木で5膳ができた。