2012年7月7日土曜日

箸と箒


珍木で作った箸
 例えば,南天,青木,鴨脚樹,卯の花,枇杷,令法,紫式部,楠,水蝋樹,煤竹,胡麻竹,無患子,黒文字,柚子,柳,山椒,椿,油瀝青などなど〜。それぞれ重さ,堅さや木目(杢),触感つかみやすさなど独特の良さがあります。また,縁起箸や祝い箸としても材料が珍重されます。
 また箸は,何を食べるかによっても使い分けることで食を愉しむというものでもあります。日本は米の食文化であり箸は便利な道具で,箸先はものをつかむのに微妙な太さや適当な尖り(とがり)具合,形状などが要求されます。
 箸は日常生活の中でどのように使われているでしょうか。弁当に,ハイキングに,取り箸や盛り箸,茶道に,神仏行事にと様々です。うどん用,蕎麦用,おかずが何かで使い分けると食べやすいだけではなく楽しい食事となるでしょう。
 箸はものと人の命を橋渡しをし
 箸は人と人の心を橋渡しする
日本人(アジア)は箸を使ってものを食べます。命を保つための行為であり,清潔な仕草です。
 箸をつくっていると今まで気にしていなかった箸,プラスチックスの箸を使っていて手作りの箸に変えて食の楽しみが増えたと喜ばれる。そこにつくっている者と使っている方との心が通じる思いです。
 ー箸=波志>私は志波ですー http://www.f5.dion.ne.jp/~yshiwa/


 現代の建築は,箒が使いにくくなっている。日本建築は箒で清掃し,ちり取りも必要がない。窓を開けると部屋の中を風が通り抜け,部屋ごとには段差がなくて部屋は廊下より高くなっているので箒を使って部屋から廊下へそして庭先に掃き出せる。舞い上がったほこりは風に乗って外に出てしまう。数分後にはきれいな空気と入れ替わり理にかなった日本建築での掃除である。
 日本庭園は小砂利が敷かれているところが多い。そこに舞い落ちた落ち葉を掃くには熊手や竹箒では砂利まで運んでしまい効率が悪い。また苔庭では熊手などでは苔を傷め無理である。
 道具はTPOが大切で,竹箒や熊手は非常に有用である。砂利庭や苔庭の落ち葉を掃くには砂利を動かさず苔を傷めず葉っぱだけを運ぶコウヤボウキのように細く腰のある材料の箒が最適である。コウヤボウキの箒は細枝で当たりがやさしいので養蚕の際逃げる蚕を寄せ集めるのに使っていたという。また高野箒は皇室では現在も1月3日での年中行事に養蚕室のお祓いに使われている。
                      ー志波ー http://www.f5.dion.ne.jp/~yshiwa/

ナイフ作り

 久しぶり(ナイフ一覧リンク)にナイフをつくった。

 工務店の社長から電動カンナ使用後の刃を貰っていた。非常に堅くそのままではヤスリも歯が立たない。一度焼戻しグラインダーで荒削りをしてさらに砥石で研いだ後オイルに浸して焼入れした。
 柄をつくって仕上げの研磨をしてナイフとした。

 簡単な削りではよく切れる!これからいろいろと使ってみて切れ味や保ちなどをチェックしてみたい。

全長135mm
木地呂漆を塗った
赤い部分は竹を嵌めてアクセント
サヤの口も1mm程度の板(柏)を嵌めた

刃渡り7cm 巾2cm 厚み4.8mm

2012年7月5日木曜日

靴ベラ

 学生のころから携帯用の小さな靴ベラを持ち歩いていた。紐付きの革靴を履いていたが紐を解くことなく履くと履きにくく靴ベラが有用で踵(かかと)を傷めることがない便利なものである。

 旅館などプラスチック製(ほとんどが)の50cmくらいの靴ベラが置かれているが,私は今ひとつ短いと感じる。

 仁万にいたころ煤竹で作った靴ベラを今は玄関に置いて使っているが非常に使いやすい。弟にも煤竹の靴ベラを上げていたが先が少し細という。手元に孟宗竹があったのでそのことを思い出し作ってみた。13本できたので,色をカラフルに塗ってみた。玄関先が明るくはなるかな?

 長さは75〜80cmほどであるが,私にはこれくらいが腰を曲げずに履くことができ丁度良いようである。長さは背丈によって変えた方が使いやすいのであろうか。また巾はどれくらいが最適なのであろうか?写真では見えないが,手元20cmくらいのところで内側に少し曲げ持つと先の方が靴に近くなるようにしている。この角度も重要であろう。

上:煤竹の靴ベラ先
下:孟宗竹の靴ベラ先
煤竹はさすがに自然が創った色で美しい!

上:煤竹靴ベラの手元
下:孟宗竹靴ベラの手元

孟宗竹で作ったカラフルな靴ベラ
塗料: TOHO特性うるしにリキッドガラスをコート
長さ:75〜79cm


 

2012年7月4日水曜日

アサガオが開花

 鉢植えのアサガオが一輪昨日から咲き始めた。昨日のは裏の方に置いていたので咲いているのに気がつかなかったので昨日は見えるところに移動した。
 赤に白斑のアサガオ一輪。緑の中に目が留まった。
白い蕎麦の花も二週間ほど前から,二株の鉢から開花している〜