2015年8月29日土曜日

耳掻きと天気予報

雨が降る前は耳が痒(カユ)くなる

 趣味で耳掻きを作っている。仁摩(島根県)にいた頃、茶道をやっている方から茶杓を作って欲しいと頼まれ作ったことがあったが、その時、「茶杓の小型は耳掻きか!」と思い、耳掻きを作り始めた。

 仁摩の頃は煤竹で作っていて結構友達に喜ばれた。十人十色というように、耳掻きも同じように作っても誰にでも満足されるものではなかった。先の細いものが良いとか丸みがもう少しある方が良いとか少々痛いとか・・・である。

 たくさん作ったが自分でも満足のいくものはなかなか出来なく、結構奥が深くおもしろい。最新のロボットでも耳掃除はできないであろう〜。


 そんな耳掻き。今日2015/08/29友人を車で送っていたとき耳掻きの話しになり、上記の諺が飛び出した。彼は高知の出身で「高知ではそういうのですか?」と問うと、「いやこれはどこでも云うと思うよ。理にかなったことだよね。でも耳垢が溜まっている人ではないとそれはないだろう(笑)」話しを聞きながらまさしく理にかなっていると思った。

2015年8月28日金曜日

箸先の太さ〜桐の箸先サイズは?

箸先の太さ
 箸先はどれくらいの直径が食べやすいのであろうか?今まではできるだけ細い方が使いやすいと私は考えて箸を作っていたが、今日2015/08/28桐の箸を削りながら思ったことは、たとえはこの桐の箸はどのような膳で使うだろうかと考えた。一般には桐材の箸は見たことがないし有るのだろうか?

 その有無はさておき、桐の箸を使うとしたら、言葉のイメージからすると祝いの時などには最適であろうか。そう仮定して、祝いの時にでる食膳はきっと食の大きさなどは口に入れやすいサイズで並ぶであろうと想像する。そうであるならば箸先の太さはある程度大きくても使える。桐箸の先を細くすると強度が保てないので太くしたい(箸を削りながらそう考えやや太めの先とした)。

 日頃の食では、例えば魚ややや大きめの食が一般的であろう。骨付きの魚の場合は、細かく骨をとる必要があり、この場合は箸先は細い方が魚をむしりやすい。私が今使っている箸は煤竹で先の細い箸で使いやすい。

 箸先のサイズを決める基準は何を主に食べるかで決めることが良いかもしれない。たとえはば、蕎麦の場合とうどんの場合は使い分けた方が良かろう。
 ・蕎麦の太さは、一般的に1.5mmほどで、この場合の箸先の太さは2mm位が良かろう。
 ・うどんの場合は、4〜5mm の四角形や五角形がいい。私はカリン枝の四角先の箸を使っているが、うどんが滑り落ちなくて食べやすい。ちなみにうどんの場合箸の長さは少し短めがよい。というのはうどんは重たいから。
 ・ご飯は、米粒の短径の2,5mmくらいであろうか。普通にはご飯はひとかたまりとして口に運ぶのでその場合はあまり箸先にはこだわらないで良かろうが、濡れた一粒をつかむとなると、箸先サイズが重要になり、米粒の短径、2.5mmという数値が出てくる。
2015/08/28

2014年6月25日水曜日

箸dB2014/06/25現在

波志/箸データベース
〜2,340双〜
 今日2014年6月25日現在までに作製した波志は2,340双となった。
1)黒文字:島根県大田市馬路で採った材。琴ヶ浜から仁万万行寺に抜ける山道の途中。そのときはもう万行寺には抜けれないほどの茂みであった。2008年ころのもの。
2)山桑,櫪:2014年3月23日(日)厚木七沢の県自然環境保全センター入口の広場で行われていた朝市で一膳ほど作れる端材を貰った。
 2−1)山桑:木肌が黄白色でしっとりとした感覚の材である。
 2−2)櫪:俗に言うどんぐりの木。まだ生であり,レンジで乾燥して波志にした。重たい木で,木目が奇麗。椚,橡,櫟などの漢字がある。私の中学校2年までは”歴木”中学校であった。3年は田隈中学校で,一期生。くぬぎは大牟田市の木である。
3)肉桂:隣の庭に植わっていた木。昨年もらったもので枝があったのでそれで作った。しばらくしたら一本が先の方が曲がってきた。火で強制した。軽い。
4)棕櫚葉:棕櫚の葉の幹の部分で作ってみた。そのままではしなりがあり強い幹であるが内部は毛細管の材で細く削ると軟らかく曲がる。従って先は細くできない。初めてのチャレンジで,もう少し研究の余地がある。珍しい箸となろう。