2011年3月26日土曜日

廃油コンロの研究開発-005


軽石台座の炎
〜何度も点火しても同じ炎を得る!?〜



 ランプ要因の一つである、芯の固定方法で、軽石を考えていた。

ホームセンターで軽石が手に入ったので早々に加工して燃焼実験をしてみた。



  1. 石はポーラスですぐに壊れるようで、加工が非常にやりやすい。
  2. 孔は、綿芯がゆったり入るような大きさの孔サイズとした。これにより芯はピンセットで簡単に伸ばすことが出来る。

燃焼実験
  1. 巧く燃える。時間が経っても炎は安定している。
  2. 3回ほど再燃焼をした段階では、すぐに着火する。
  3. 軽石だけでは着火してくれなかった。もう少し実験の余地有り。
  4. 軽石の加工具合では軽石部分全体が燃えてきた。芯が出ている周りの直径が影響しているようである。場合によっては軽石だけで燃えるかも知れない。
  5. 芯のすぐ周辺は綺麗な軽い紙面であるが、少し離れたところには油煤が付いている。
  6. 芯材は、化繊はやはり駄目だった。綿と思ってセットしたら見る見るうちに熔けて火は消えた。

中間検討
  1. 軽石で巧く可能性が出てきた。
  2. 軽石が油を吸い上げ芯に染みこんでいるのだろう。
  3. 軽石の種類によってどのような燃焼を行うのか、そして芯の劣化は?
  4. 軽石の高さと直径の関係の研究

軽石を台座とした芯の固定方法




十八鳴浜の被害状況



十八鳴浜の被害情報
〜島根の友人からの情報〜




おはようございます。
気仙沼の状況が入りましたのでお知らせします。
(以下転送)

 十八鳴浜ですが,大島が津波で2つに分かれ,海水浴場の松林も無くなりまし
た。18日,大島へは小船で渡り,十八鳴浜へは浦の浜から徒歩でいきました。
状況は写真のとおりの状況で,津波は背後地の痕跡から5m以上はあがったと
思われます。内湾の火災で燃えた筏や残材,家屋の一部,船など多量の漂着物
が浜に打ち上げられており,海面には油膜も確認されました。高潮でしばらく
はこのような状況が繰り返されると思います。
 九九鳴き浜は,19日,舞根という漁港までは山道を車でどうにかいけましたが,
途中から徒歩で浜にたどり着けました。唐桑半島のほとんどの浜集落は壊滅状
態です。九九鳴き浜の状況も十八鳴浜と同じような状況でした。
 幸いどちらの鳴砂も元気に?鳴いていますので,一安心しました。
 まだ,今後の対応については決まっておりませんが,大量の漂着物の除去処分
方法,沖合いの焼けた船舶から重油が流出しないかなどいろいろ心配事はあり
ますが…。

と言う状況のようです。

十八鳴浜
私の写真は、この写真の奥の方からの撮影です。
また、降りてきたのもその奥からです。




九九鳴き浜




2011年3月24日木曜日

東北関東大震災〜砂浜は〜


東北地方は自然の宝庫
〜鳴り砂の浜〜

 この度の地震に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。

 10年前気仙沼市の十八鳴浜を調査した。船で渡りまむしが出るというような山道を下って浜に降りた。キュッキュッと心地よい音を発していた。女川原発が見える小屋取浜や夏浜なども調査した。どなったのかと想いを馳せる。案内してくださった方々は大丈夫だろうか?




日本の鳴り砂浜の分布(志波)



廃油コンロの研究開発-004


ランプの考察
〜再点火際に新芯を〜

 

 現在の実験で、ふと、初期の場合の燃焼は炎が一定の高さで綺麗な炎をしていることに気づいた。そうならば点火のたびに芯を掃除したらどうだろうかと、固くなった先端を少し壊し芯を少し出して点火した。新しい芯ほどではないが巧く燃焼し始めた。

 ランプはどうしても綿芯は焼けてしまう。

 アルコールランプやローソクなどそしてまた石油ストーブもその内に焼けその内に交換する。ロウソクは自然に新しい芯が出てきていて安定した燃焼をしていると見ることができる。

 結果
 芯を簡単に出せる構造を考えることが、安定した炎を確保することになると考えられる。

改良
 まずは芯筒に入れる芯を緩くして爪楊枝でも引き出せるようにする。

2011年3月23日水曜日

廃油コンロの研究開発-003

ランプ芯の考察
〜中間報告〜

現在、同じ芯で4バッチほどサラダオイルの廃油を燃焼させた。

結果
 ・麻と木綿の芯である
 ・1回あたり100ml程である。
  1. 初期は巧く燃焼した
  2. 皿にオイルが残っていても消した後、芯先材は炭化している
  3. 芯材に関係なく回数が増すに従って着火が困難になる
  4. 芯材に関係なく回数が増すに従って燃えが悪くなる

考察
  1. 芯材は、この状態では使えない。芯材の芯筒内での充填密度を緩くしても駄目だろうか。
  2. 芯先が炭化するのはオイルが燃えるのに加え芯材も燃えている。オイルの燃焼温度でも炭化しない芯材が必要である。
  3. 回数が増えると芯材は炭化したため灰となり短くなり、炎が小さくなったと思われる。
  4. 炭化した芯は、オイルの浸透が悪くなり燃焼が悪くなると考えられる。炭化しても内部空間が大きくたくさん存在すれば燃焼すると考えられるが?
  5. 廃油オイルは不純物が含まれ燃焼して芯に炭化物として残留するのであろうか。それが芯を詰まらせてしまうのではないか。しかし今回使用した廃油は長い時間置かれているもので、異物は沈殿しているように見える。アルコールランプなども芯は焦げ次第に短くなるため少しずつ芯だしをして使っている。

今後の研究〜芯材、オイルについて
  1. 芯材:グラスウール、石油ストーブの芯、石綿、軽石、、、。
  2. 芯の充填率の違い。
  3. 廃油を使うことが前提であるが、新しいサラダオイルでも実験してみる。
  4. 廃油の濾過が必要か。
2011.3.23

2011年3月22日火曜日

廃油コンロの研究開発-002

要因の検討

どのような要因があるか、思いつきのままリストしてみた。さて、どう展開していくか〜



ランプ開発の要因


石見銀山(大森銀山)の
竹下ブリキのカンテラ
芯は3mm 程の綿紐

2011年3月21日月曜日

廃油コンロの研究開発-001

俄行灯から廃油コンロの研究開発

順調に燃える廃油コンロの実験器



 東北関東大震災は計画停電で近隣の地域が影ながら協力。一時の停電くらいは不自由はない。昔はよく長時間の停電をしたものである。

 先日は俄の行灯を作ったが、さらに今日は廃油コンロの研究に入った?

〜研究テーマ:廃油コンロの研究・開発〜

とでも名付けた。

早々にまずは作ってみた。行灯に使ったオイル芯をそのままコンロの五徳の枠内にセットしてみた。


缶詰の管内に沈む炎


長時間燃えていたが、何故か芯が少しづつ短くなって炎が小さくなってきた。

1)アルコールランプ式に芯をブリキで筒を作って囲いセットした。第一号は斜めにセットした状態であったが、これも次第に芯が焼け炎が小さくなってきた。
 その一本で3,4時間は燃え続けた。そして湯温は42℃になった。
   二本で46℃に上昇

2)もう一本作った。それは垂直に立てるようにした。よく燃え上がった。
 立てると何故よく燃える?
  あまり炎が大きく、煤が出てヤカンの底には鍾乳洞のようなつらら状の煤が付いた。

3)芯を切った。炎も適当な高さになり、煤もでなくなった。
  適当な高さとは、炎の先端がヤカンの底に丁度到達するくらいとした。

4)三本作ってセットした。その際、芯を包んでいる筒の内部に細い管を設けた。そこから空気が炎の中に流れ込み燃焼を助ける(煤が出難いであろう)であろうという考察からである。
  三本で湯温は、50℃ほどに上昇した。水温は12℃である。

 ここでガスコンロでお茶のお湯を沸かした。すぐに沸騰した!それだけの省エネになったであろうか?僅かであろうがいずれにしても省エネが出来た。

  3時間ほど経ったら、水温は67℃に上昇した!良いぞ〜。お玉一杯ほどの廃油量である。


廃油を追加し3時間が経過した燃焼状況
トップ写真より少し炎が低いが安定している。


  炎の数を増やせばもっと短時間にお湯になり温度も高くなるであろう事が分かってきた。
5)冷えた廃油を足した。
  炎が小さくなった。何故?
  • オイルが冷たく、気化が弱い
  • 細管の下部がオイル面に接していて空気の上昇現象が遮断されている?
  • 3時間が経過したが、安定した燃焼である。
6)カンテラは芯が銅筒で3cmくらい包まれている。
 ・そのような形をアルミ缶詰の板で作ってみたが、継続した燃焼にならない。灯油だったらいいのだろうか?
 ・アルミの筒の部分を燃焼すると燃え始めるが加熱を止めるとまた消えていく。
 ある身の回りに導線を巻き、芯内に銅線を4本埋め込んで熱を伝え気化しようと試みたが、駄目だった。
 ・筒を短くした上項の3)、4)は筒が短く巧く燃えているので、筒を短くして下方の芯を長くしてみたがやはり燃えない。
 ・芯材には上記の要因に関係ない。麻、木綿縄でも結果が同じく、有意差はなかった。
 
開発
  1. 芯管はある程度長い方が良いかもー管が熱くなりオイル粘性が小さくなり気化しやすくなりよく燃えるであろう==>6)項の実験で失敗!
  2. 今の実験器は、3cm深さの缶詰の缶で、芯管の長さもその程度である。
  3. コンロの構造は、浅くしなければならないようである。これはオイルの種類によって違ってくることは容易に考えられる。灯油などだったら深くても良いかも[6)項参照]
  4. 長時間燃やせるような大きなタンクが必要だろうか。一度のヤカンのお湯が沸く程度で良いかもしれない。
  5. 熱効率を上げるために、ヤカンの底に傘を付けたらいいかも知れない。また、
  6. 風よけにもなるであろうから必要な部位である。
  7. 石油ストーブの芯材は何か。グラスウール?
  8. 一機に大きな炎になると煤が出る。
  9. 炎の大きさは、芯材、芯の太さなどに影響されるであろう。研究課題〜