20年前の実験データである。興味ある人工鳴り砂。すばらしい光沢の表面を有する鳴り砂。どんな音になったのであろうか、以下に報告する。
実験に用いた撹拌機の図 |
撹拌機による鳴り砂の製造
遅谷の砂を、理科実験用の撹拌機で長時間洗浄した。
1991年6月5日から1991年12月2日まで、12,720時間の洗浄時間である。
撹拌羽根は、思ったほど摩耗はしなかった。水(スラリー)が回転していて、
砂は容器の壁面を円周上に動くために、撹拌羽が動いているところは、
水がリッチのめに、摩耗が少ないと考察される。
周波数が、644〜810Hz〔10回のデータ)の範囲であり、
高い周波数が出ている。このことは、きっと、粒子が丸味を帯ている
と思われる。鳴り砂は粒子が丸くなると、高い周波数になることを
経験している。すなわち、長時間洗浄すると、粒子は丸味を帯び、そして
高い周波数となってくるのである。原砂 半透明の石英砂である |
12,720時間撹拌洗浄され砂 透明なガラスのような砂になっている。 |
鳴り砂の特徴的な波形とそのスペクトル 倍音構造がきれいに現れている。 |