2011年6月16日木曜日

葛縄

葛は、イノコを叩いて水で晒して所謂くず粉を取り出す。
 水で晒すのは何度も水を替えて桶で晒していくのである。この行程は、微粉研磨材を分級する方法と似ており、仁万にいた頃早々に実験したことを思い出す。

 葛は昔々は葛布として使われていたと古文書に出ており近年は襖布の高級材として使われているという。

 近所の駐車場の垣根から大きく葛の蔓がはみ出し、道路まで蔓延り(はびこり)人に踏まれ潰れていた。葛布を思い出し、数本拾ってきた。

 何に使おうかとしばらく日を置いて眺めていた。

引っ張ってみると意外と強い。縄にしてみた。1m位の長さの趣のある縄ができた。何に使おうか、飾って眺めている

        踏みつぶされし葛の蔓
           拾われ組まれ
             縄となる 




※ 蔓は若かった。踏まれ潰れた蔓は引っ張っても強い。
ホウキグサも若いときに採れば
粘りのある箒になると教えてくれた葛であった。




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