2010年9月3日金曜日

ウツギ箸は骨を拾う箸!

 近所の工房の方と知り合うことになった。早々に箸を持参しての談義。

秩父の方で、秩父に山をもち、工房を持っておられる。工作はもう20年以上なさっていて、サラリーマン(?)を卒業して本格的に工房をなさっているという。サラリーマン時代は横浜から秩父に通って趣味的になさっていたという。現在は、秦野といっても鶴巻温泉駅の傍に作品を構えてある。

 箸の中の一つを手にし「ウツギの箸は葬儀のとき骨を拾うときに使うそうです。私の山の雑木を切って貰うときにウツギがありそのとき木樵さんが教えてくれましたよ」というのである。一瞬縁起の良くない箸だと思った。ネットで調べると東北地方で使われているそうである。高知県では金(かね)の箸を使うという。
 何度か葬儀には出て骨を拾ったことがあるが、私の経験では竹の箸を使っていたようである。そのときは材質までは気にしていなかったが、今思うと竹だったようである。

 となると、ウツギだから縁起が悪いというわけではない。それぞれ地方の風習がありそれに乗っての行事?である。

 ウツギの箸を作ったと言うネット情報もある。


 わたしも、どんどんウツギで箸を作ることに決めた。ウツギは箸としての優れた材質を有している。緻密で堅く粘りのある材でありまさしく木釘材であり、箸には最適な材である。


 釘として使う際に、ヌカで炒って使うという。さて箸もヌカで炒ったらどう変化するであろうか、実験が楽しみになった。

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