2011年11月2日水曜日

ちょっと恐い?弔うには〜

島根にいた頃、あちこちを歩き回った。友達もいろいろ〜猟友会、漁師、森林業、蕎麦会、葛粉製造、念珠作り、豆腐作り、左官などなど

 その中の一つ、猟友会では猪を捕ったので解体を手伝ってくれと声が掛かった。湖に血抜きのために浸けてある大きな猪を引き上げナイフで解体である。

 
 解体では頭、もも肉、足、皮もちろん内臓は山の中に捨てる。これらは狸や野良犬などが食べるという。
 このとき足の先をもらってストラップにしようとベランダに下げて乾燥させていたが、吊していた糸が切れてベランダに落ちでいて気づいたら白骨になっていた。捨てるのはと、きれいに洗った。組みあわせてストラップを造った。最初は銅線で組んだが、2つめは大森銀山の銀の店から銀の針金を買ってそれで組んだ。

 猪の肉はこの時初めて食した。炭火で焼いた肉、すごく柔らかく脂がのって美味しかったことを覚えている。

 伊勢原に帰って、また猟友会の友達ができた。話しはそのストラップの話しになり、猪の足を貰えた。昨年は鹿の足であったが土への埋め方が悪かったので、骨の一部がなくなってしまった。今回の猪はタマネギのネットを使って一足づつ入れて土に埋めておいた。それは5月22日であり、昨日一つだけ掘り出してみたところきれいに白骨化していた。

 今年の近所の神社(三ノ宮神社)のお祭りで、いろいろな骨で造ったストラップ、腕輪や首飾りなどを売っていた。骨は魔除けであるという。

 最後まで捨てずに使うのが猪への弔いであると考えます。


島根県仁摩町のころつくった
猪の足でのストラップ

平成23年5月22日もらった猪の足先の骨
元(写真の右側)のほうはどう組み合わさっているのか判らない?


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