2011年11月6日日曜日

珍木の波志とは?


箸の珍木とは

 輪島や木曽など漆塗りの凝った模様の箸、黒檀や紫檀また螺鈿をちりばめた高級箸などたくさん市販されている。紫檀や黒檀は高級ですばらしい材であるが何とか入手は可能でありわたしにとっては珍しいものではない。螺鈿箸や漆箸はきれいであるがいまではちょっと珍しいとはわたしは思わない。漆箸は挟むのに滑って苦労するので好きではない。

 単に作っているだけでは飽きがくる。箸つくりは簡単で、真っ直ぐに先にいくにしたがって細く削ればできあがりである。現在1500膳近く作ったが、作る作業はその繰り返しであり、ときどき箸作りが途絶えそうにもなる。まだまだ技術的にも作品的にも途中であることは感じ、また人に差し上げると喜んでもらえるので次の目標が出てきて続いている。ときどきイベントで出店させてもらっているが道具代くらいの売り上げがあり助かりもする。

 イベントや友達に差し上げたりしていると、話しを盛り上げるためにいろいろと話しをする。持ち方、長さや重さ形状、材料、使い道等など話しは止まらなくなる。そうすると材料などが実際の材が入手できたり話しの中での材の情報が入る。野山を歩いていると真っ直ぐなところが箸に見えてきてカットして帰る。数年後に箸に加工してみるとおもしろい箸ができ、木の杢や削りの感触などの情報が入って、これは良い箸になりそうと楽しくなる。

 そのような状況でふと表題のようなことを感じるようになった。まだまとまっていないが箸の珍木を考えてみた。

珍木とは
1.大きな木にならない・・・紫式部、卯の花、南天〜
2.入手困難・・・煤竹、善導寺椿根〜
3.思わぬ木・・・タラ、アオキ、紫式部〜
4.いわれのある木・・・奈良の無患子、善導寺椿根〜
5.大木になる木(杉など)・・・杉でも切断方法によるこだわり。芯ー辺
6.縁起のある木・・・いままで云われているものであり珍木にはならない?
7.記念となる木・・・旅行先で入手したなど(ただし箸になる材であるか)
8.

珍箸
1.加工・・・蔓巻き箸(ゴウヤ〜)
2.木目を生かす加工・・・杉、アオキ
3.継ぎ箸・・・山吹、薔薇、アオキ、南天
4.枝箸・・・曲がっているところを魅力とする


お気に入り箸
1.木肌・・・薔薇、桑、アオキ、煤竹、卯の花、ネズミモチ
2.表皮の奇形・・・山椒の凹凸、南天〜
3.木形・・・柏枝箸(断面が6角)〜、黒竹枝

最新珍木
 蝋梅、タラ、月桂樹

蝋梅は、大山子易の友人から
2010年11月2日にもらったのも。
2011年11月6日現在制作中の
蝋梅(左列)と月桂樹(右列)

蝋梅の木肌


2011/11/06

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