2012年6月17日日曜日

3日目の花菜センターイベントも雨!

 先週9日のイベントも雨で3日目の16日も雨となった.9日の時より人の出は更に少なかった.









 来場者よりも出展者との交流の時間の方が多かった.しかし、私にとってすばらしい成果が得られた.以下のようである〜


                                


◎ 2012/06/16花菜センターこだわりマーケットにて

・販売している店の隣のお菓子屋さん.80歳に近いおじいさん.隣と云うこともあって飯塚さんはインゲンを差し上げる.お返しに和菓子のお菓子をいただく.そんなことで親近感が湧いてきた.話しをしていると、
「わしは子供の頃から黒柿の箸を使っていて、今も黒柿の箸をつかっている.お袋はいつもあんたは不器用だからこの箸を使えと云っていた.その箸では豆がつかめるが他の箸では滑ってだめ.他の兄弟は黒柿ではなく普通の箸である.親父もおまえは不器用だといっていたね.箸土産の人に聞いてもいままで黒柿の箸など聞いたことがないと答えは得られなかった.今もお袋が買ってくれていた黒柿の箸を使っているが非常に使いやすい. サイズをいままでに3段階大きくなった.もうそのサイズのものは15年以上使っているがまだ 同じものがまだ一膳残っている.重くもなく軽くもないという感覚だね.重さは慣れもあるけどね、と.」
 「いや黒柿は木を伐ってみないと判らないんですよ.貴重な材で普通は手に入らないですね.私もまだ黒柿で箸は作ったことはありません.普通の柿では作ったことがありますが、木肌は灰色に近く、結構堅いですね.太いのを鉈で割っても竹のようにすぱっと割れないんですよ.箸にするには面倒で作った数は数膳で、柿の性質はあまり判りませんが、削ったままの表面は光沢でもなくざらざらでもない独特の面を持っていますね.きっとそのことが滑りにくいという原因かもしれませんね.箸を出店していると滑らない箸が欲しいという方がときどきありますが、そのためにペーパーで研磨するのではなくナイフで削り痕を付けているんですが、それが良いのかまだ私の中では結論が出ていません.また、今研究中のことが塗料やワックスを塗った方が良いのか結論が出ていないんです.塗らないと木に汁が染みこんでしまい汚れになってくると思うし、塗りすぎると塗料面になり木の特長が消えてしまうしですね.輪島の漆塗りの箸はきれいで清潔感はありますが、私のコンセプトの木の温もりが得られないですしね.漆塗り箸ではうどんや蕎麦は食べにくいし豆などのつまみ上げは困難ですよね.」
 「話しながら思い出したんですが、柿は実をたくさんつける木で子孫繁栄の縁起箸なんですよ.不器用だからとお母さんがいわれているのは実は内にはそう言うことで何くそと頑張る息子にと考えてのことであると思うのですね.さらに柿は滑りにくいと云うことを知ってあったのではないでしょうかね.それを最近まで何膳か買い与えられたということはすばらしいと思いますね.ご長男ですか?きっとそうであろうと思って訪ねるとそうであるという.またお菓子屋は3代目だという.それでわたしは両親の思いが見えてきた.両親は、不器用と云いながらも家を継いで欲しいという願いで柿の箸を与えられまた最高の黒柿の箸を与えられたんですよ」
 「不器用だったから必死でしたね.(両手を見せながら)いつの間にか気が付いたときには左右の手の大きさが違ってきていたんですよ」と見比べ見せてくださったがなるほど右手が大きかった.「器用なものは私が言ったとおりにやらず合理性を欠いてしまうし、そうして作った菓子は味もさることながら持ちも違ってくるんですよ.不器用なやつは結果的には上手くなりますな.」と職人の伝承がそこにあった.
 「いや、この歳になって私の思いが溶けた感ですわ.箸の店ではどこで聞いても知らないということばかりだったしな〜」と笑みを浮かべられた喜びが伝わってきた.主人は両親の思い、親心が今理解されたようであった.
 「いや、わたしも滑らない箸の研究テーマがもらえました」と嬉しかった.


 1.本当に柿の箸はすべらないのであろうと主人の話から想像され、その原因はどこにあるのか.
 2.”滑らない箸とは”という重要な研究テーマをもらえた.
 3.15年も同じものを使っているという寿命の長さはどこにあるのか.そして、
 4.何も塗りはされていないのか.これからの私の箸も塗りは最小限度にすべきであろうか.
 
ネットで調べたら、店の住所は
 平塚市黒部丘7-16
(tel)0463-31-2776
 ・その隣の店は、沖縄やインドなどの品.50と記された箸が売っていた.ウーメシ箸という竹製で元は朱、先は黄色で黄色はウコンであるという.竹はどんな竹かと聞くと10膳くらい入った波志袋に書かれているものを見せてくれたが、塗料はウレタンと記されていた.ウーメシとは赤と黄色の箸の意味であるという.
 ・またその隣は、アジアン雑貨を売っていて展示の中に箸があった.メワロフスキー箸というベトナム製.「重たいですね.」「材質は何ですか?」「黒檀です」という.それにしては光沢があり均一な肌である?450円の値札が付いていて400円に負けてくれた.70歳くらいのおばさん3人組みであった.家に帰ってちょっと削って燃やしてみたら、木らしい燃え方をした.

 ・先週にコウヤボウキや薔薇の箸3膳を買って貰ったご夫婦が今日も二人で見えていた.顔を私は覚えていて、挨拶をした.「先ほど薔薇を育てておられる方と出合って、おたくがくださったという薔薇の箸を3膳買いましたよと挨拶してきましたと」今日もその薔薇の友達が夫婦でこのセンターに薔薇ボランティアガイドとして見え、薔薇の枝を持ってきてくださったのである.小田急線伊勢原駅に近いところに薔薇で囲まれた家を構えてあり剪定された薔薇枝を持ってきてくださったばかりである.その方の出会いの話である.

 ・センターのメンバー達も私の箸、箒をかってくださった.


 今日も先週と同様に一日中雨の中のイベントであった.が、すばらしい情報が得られた.


                                  






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