2011年3月21日月曜日

廃油コンロの研究開発-001

俄行灯から廃油コンロの研究開発

順調に燃える廃油コンロの実験器



 東北関東大震災は計画停電で近隣の地域が影ながら協力。一時の停電くらいは不自由はない。昔はよく長時間の停電をしたものである。

 先日は俄の行灯を作ったが、さらに今日は廃油コンロの研究に入った?

〜研究テーマ:廃油コンロの研究・開発〜

とでも名付けた。

早々にまずは作ってみた。行灯に使ったオイル芯をそのままコンロの五徳の枠内にセットしてみた。


缶詰の管内に沈む炎


長時間燃えていたが、何故か芯が少しづつ短くなって炎が小さくなってきた。

1)アルコールランプ式に芯をブリキで筒を作って囲いセットした。第一号は斜めにセットした状態であったが、これも次第に芯が焼け炎が小さくなってきた。
 その一本で3,4時間は燃え続けた。そして湯温は42℃になった。
   二本で46℃に上昇

2)もう一本作った。それは垂直に立てるようにした。よく燃え上がった。
 立てると何故よく燃える?
  あまり炎が大きく、煤が出てヤカンの底には鍾乳洞のようなつらら状の煤が付いた。

3)芯を切った。炎も適当な高さになり、煤もでなくなった。
  適当な高さとは、炎の先端がヤカンの底に丁度到達するくらいとした。

4)三本作ってセットした。その際、芯を包んでいる筒の内部に細い管を設けた。そこから空気が炎の中に流れ込み燃焼を助ける(煤が出難いであろう)であろうという考察からである。
  三本で湯温は、50℃ほどに上昇した。水温は12℃である。

 ここでガスコンロでお茶のお湯を沸かした。すぐに沸騰した!それだけの省エネになったであろうか?僅かであろうがいずれにしても省エネが出来た。

  3時間ほど経ったら、水温は67℃に上昇した!良いぞ〜。お玉一杯ほどの廃油量である。


廃油を追加し3時間が経過した燃焼状況
トップ写真より少し炎が低いが安定している。


  炎の数を増やせばもっと短時間にお湯になり温度も高くなるであろう事が分かってきた。
5)冷えた廃油を足した。
  炎が小さくなった。何故?
  • オイルが冷たく、気化が弱い
  • 細管の下部がオイル面に接していて空気の上昇現象が遮断されている?
  • 3時間が経過したが、安定した燃焼である。
6)カンテラは芯が銅筒で3cmくらい包まれている。
 ・そのような形をアルミ缶詰の板で作ってみたが、継続した燃焼にならない。灯油だったらいいのだろうか?
 ・アルミの筒の部分を燃焼すると燃え始めるが加熱を止めるとまた消えていく。
 ある身の回りに導線を巻き、芯内に銅線を4本埋め込んで熱を伝え気化しようと試みたが、駄目だった。
 ・筒を短くした上項の3)、4)は筒が短く巧く燃えているので、筒を短くして下方の芯を長くしてみたがやはり燃えない。
 ・芯材には上記の要因に関係ない。麻、木綿縄でも結果が同じく、有意差はなかった。
 
開発
  1. 芯管はある程度長い方が良いかもー管が熱くなりオイル粘性が小さくなり気化しやすくなりよく燃えるであろう==>6)項の実験で失敗!
  2. 今の実験器は、3cm深さの缶詰の缶で、芯管の長さもその程度である。
  3. コンロの構造は、浅くしなければならないようである。これはオイルの種類によって違ってくることは容易に考えられる。灯油などだったら深くても良いかも[6)項参照]
  4. 長時間燃やせるような大きなタンクが必要だろうか。一度のヤカンのお湯が沸く程度で良いかもしれない。
  5. 熱効率を上げるために、ヤカンの底に傘を付けたらいいかも知れない。また、
  6. 風よけにもなるであろうから必要な部位である。
  7. 石油ストーブの芯材は何か。グラスウール?
  8. 一機に大きな炎になると煤が出る。
  9. 炎の大きさは、芯材、芯の太さなどに影響されるであろう。研究課題〜

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